(半蔵門だより)

メディア・コンパス

ハンゾーモン 半藏門 江戸城内郭の城門の一。一に麹町御門ともいふ。吹上禁苑の裏に當る。名稱は門内に服部半藏正就の屋敷があったので名づく。半藏御門。

出典:「大辞典」第21巻 昭和11年5月刊 平凡社 発行者下中弥三郎

メディア・コンパス1[ABC協会の雑誌部数公査]2008

日本ABC協会は、加入会員誌の2008年1~12月期の公査部数を2009年4月23日付で発表した。日本ABC協会は、加入会員である発行社、広告会社のために、会員社が発行する雑誌・新聞の発行部数(販売数)を次の要領によって「公査」している。ただし、公査する雑誌・新聞は会員社が発行するすべての雑誌・新聞ではなく、発行社が申請するものに限られている。協会の財務は、会員会費とこの申請誌紙の公査費用によって賄われている。

[部数公査]の要領

公査は次の6極からの調査によって確認される。

  1. 販売会社部数 トーハン、日販などの販売会社をへて、主に書店やコンビニエンスストアで販売された部数。
  2. 即販会社部数 鉄道弘済会、啓徳社などの即売会社をへて、即売スタンドで販売された部数。
  3. 新聞販売店部数 新聞販売店をへて、販売された部数。
  4. 予約購読者部数 定期予約購読を契約している読者に販売された部数。
  5. 直接販売部数 雑誌社の窓口で販売された部数や、団体などに直接販売された部数。
  6. デジタル版販売部数 インターネットを経由して画面上で閲覧する読者に販売された部数。

以上、6極の調査部数は返品差し引きの部数で、いかなる種類の非販売部数も含まない。

[公査誌数および分類]

公査誌数は、週刊誌49誌、月刊誌108誌で有力誌はすべてに近く含まれている。週刊誌は総数で736万部、1誌平均15万260部。月刊誌は1,315万部で、1誌平均12万1,783部である。

さらにこれらは、日本ABC協会、日本雑誌協会、日本雑誌広告協会で統一した「雑誌ジャンル・カテゴリー区分」で、総合・ライフデザイン・ビジネス・ライフカルチャー・情報・趣味専門の6部門に分類区分されている。

「総合」は、月刊誌は、致知、文藝春秋、週刊誌はAERA、サンデー毎日、週刊朝日、週刊アサヒ芸能、週刊現代、週刊新潮、週刊大衆、週刊プレイボーイ、週刊文春、週刊ポスト、SPA!、ニューズウィーク日本版、週刊女性、女性自身、女性セブンの17誌である。

「ライフデザイン」は、smart、FINEBOYS、MENS NON・NO、casa BRUTUS、SAPIO、スポーツ・グラフィック ナンバー、Tarzan、BRUTUS、おとなの週末、LEON、サライ が男性バージョンの11誌である。

「ライフデザイン」の女性バージョンは、Wink up、SEVENTEEN、nicola、ピチレモン、ポップティーン、ViVi、S Cawaii、CanCam、JJ、Zipper、JUNON、spring、SEDA、non・no.PS、PINKY、BLENDA、Ray、ar、AneCan、with、Oggi、CLASSY、spur、sweet、Domani、日経WOMAN、BAILA、MORE、InRed、VERY、家庭画報、クロワッサン、Como、STORY、婦人公論、LEE、毎日が発見 の38誌である。

「ライフカルチャー」として、家の光、ESSE、おはよう奥さん、オレンジページ、サンキュ!、すてきな奥さん、はんど&はあと、ボンメルシィ!スクール、ボンメルシィ!リトル、Mart、レタスクラブ、美的、FYTTE、MAQUIA、クウネル、天然生活 の16誌。

「ビジネス・マネー誌」として、オール投資、月刊金融ジャーナル、月刊ベンチャーリンク、週刊ダイヤモンド、週刊東洋経済、日経情報ストラテジー、日経トップリーダー、日経ビジネス、日経ビジネスアソシエ、BIG tomorrow、プレジデント の11誌。

「情報」はモノトレンド7誌とエリア情報7誌、テレビ情報2誌で、モノトレンド情報誌として、GoodsPress、GetNavi、DIME、デジモノステーション、特選街、日経TRENDY、Begin、Best Gear、の8誌。

「エリア情報誌」としては、月刊 新潟Komachi、KansaiWalker、KyushuWalker、TokaiWalker、TOKYO1週間、TokyoWalker、YOKOHAMA Walker の7誌である。テレビ情報誌は月刊テレビジョン、ザテレビジョン の2誌。

その他、趣味専門としてスポーツ2誌、自動車1誌、パソコン8誌、文芸・歴史1誌、健康誌2誌、エンターテインメント情報誌2誌、ゲーム・アニメ情報誌2誌、建築・住宅2誌、業界・技術専門誌19誌、その他趣味・専門誌8誌、合計して47誌が収録されている。

次回から、これらの部門別の収録誌について、実例を引きながら部数と広告料がどのような関係で決められているのか、クライアントの感触など。また、カテゴリー分類の有意性についても聞いてみたい。

(2009年5月10日 引地正)

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