DIALOGUE ROOM

対話室

新入社員紹介

高橋さなえ

いま携わっているお仕事では、指示や連絡事項の多くをペンや鉛筆で手書きしています。手早く読みやすい文字を書くように心がけたいと思いつつも、何度書いてもバランスよく書けない漢字がありました。もしかして書き順が間違っているのかもしれない…と、書き順をアニメーションで教えてくれるサイトで調べてみたところ、やはり間違って覚えており、正しい順番で書いてみると、いつもより書きやすいし、なんだか少し上手に書けたような気がして、正しい書き順は大事なのだなと実感したのでした。

このアニメーションで書き順を教えてくれるサイトは面白いので他にも色々と調べてみましたが、間違えている漢字の多さに我ながら驚いてしまいました。でもこれで正しく直していけば憧れの美文字も夢ではないかも!?

そんな期待をしたものの、調べただけで満足してすぐに忘れてしまったり長年のクセは簡単には直らなかったりと、美文字マスターへの道はなかなか険しいようです。

鶴崎美音

真面目な自己紹介をする際は、大抵「彼女」について話すことになる。「彼女」は柴犬、国内初の法的に認定された聴導犬だ。そして私の名のオリジナルである。由来は音楽ではなく「美しい音を誰かの代わりに聴き伝えること」らしい。

私は音楽好きだ。しかし自分でやるより聴くことのほうを好んでいる。元来私は本の虫であり、音楽好きもその延長である。幼い頃から曲のイメージや演奏者の持つ信念、それら全てが織りなす「物語」に思いを馳せるのが好きだった。本と考えると分かりやすい。読むのと自分で書くのとは違う。私は誰かの物語を読み、一つの世界が紡がれる様を見たいのだ。そういう自分の特性は何となくではあるが「彼女」の名に似ている。

現在の職と音楽は余り関係がない。しかし「彼女」の仕事とは近しいのではないかと思う。自身を介して世界と誰かをつなぎ、それが「音」か「文字」かの違いはあれど、美しい何物かを誰かに伝えるという仕事。天職というには余りにも早計であるが、それでもこの仕事に就けたのも何かの縁だろうか、と柴犬を見るたびにふと考える。

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